恋する僕らのひみつ。




湊の背中に抱きついたまま、あたしはとうとう言ってしまった。



湊が好きだって、言ってしまった。



湊は黙ったまま何も答えない。



「なんとか言ってよ……」



「おまえ……いまなんつった?」



「だから……湊のこと好きになっちゃったのっ」



湊は再び黙りこんでしまった。



この瞬間、後悔の波が押し寄せてくる。



なんで黙ってるの……?



なんとか言ってよ。



あたし、やっぱり嫌われたのかな。



湊は自分を好きだと言ってくる女の子のこと、大嫌いだもんね。



あたしのことも嫌いになった?



絶対そうだ。そうに決まってる。



この沈黙が怖い。いますぐ逃げ出したい。



怖いよ……どうしよう。



すると、沈黙を続けていた湊が静かに口を開いた。



「いまのやつ……聞かなかったことにする」