恋する僕らのひみつ。



いま……なんて言った?



あたしの聞き間違いじゃないよね?



だって昨日ちゃんと耳掃除したし、耳の聞こえ具合はいつも以上に快調なはず。



“俺の結雨に触んなっ”



いま言ったよね?

確かに言ったよね?



俺の結雨……むふふ。



俺の結雨……俺の……。



頭の中で、湊の言葉が何度も繰り返される。



どうしよう。ニヤケが止まらない。



うれしすぎて、大声で叫びたいくらい。



「……結雨?おいっ」



湊の声にハッとしたあたしは、周りをキョロキョロと見まわした。



「あれ?にっくんは?」



いつのまにか、にっくんが教室からいなくなっていた。



「は?もう行っただろ。おまえいま、なに見てたんだよ?」



ウソ……。



湊の言葉に浮かれすぎて、その後のやりとり全然聞いてなかった。



それにしても、謎すぎるんだけど。



なんでいきなり、にっくんはあたしを抱き締めたんだろう。



「おまえ、今度はアイツと付き合うことにしたのか?」