恋する僕らのひみつ。



「日直なの?俺も手伝おっか」



にっくんは黒板消しを手に取ると、あたしと一緒に黒板を消し始めた。



「ありがと。でも用があって来たんじゃないの?」



「うん、まぁ」



「なぁに?」



彼は黒板をきれいに消し終わると、あたしの顔をちらっとみたあと視線を落とした。



「一色……」



「うん」



「あのさ……」



彼はあたしの瞳をまっすぐに見つめる。



「ふふっ。真剣な顔して、どしたの?」



そう訊いたと同時に、彼はあたしの肩に手を置き、



そのままあたしの体を引き寄せて抱き締めた。



「ちょっ……」



え……?



「にっくん……?」



なんであたし……。



抱き締められてるの?



突然の出来事に驚いたあたしは、大きく目を見開いたまま動けずにいる。



「一色、お願いがあるんだけど聞いてくれる?」



耳元で聞こえた、彼の少し甘えたような声。



「お願いって、な、なんのお願い?とりあえず離して……」



あたしが体を離そうとしても、彼はあたしを強く抱き締めたまま離してくれない。