「俺は、おじちゃんとの約束を守ることしかできなかった」
結雨に対して、罪の意識も感じながら。
結雨がいつも笑っていられるように。
結雨を守ろうと思った。
あの日からずっと。
「だから俺は……結雨の幸せを願ってる」
やっべ……なに俺クサイこと言ってんだ?
ぜってぇ笑われるに決まってる。
俺の言葉を聞いた快は、俺の肩を抱き寄せた。
「もうさ、あれだな。好きとか恋とか、そういうの全部通り越して、おまえ……結雨のこと愛してんじゃない?」
……は?
なんつった?愛?
俺は目を細めて、あきれたように快を見る。
「……なに言ってんだか」
「快の言うとおりだと思うけど。湊は愛してんだよ、結雨のこと」
「琥都までなに言い出すんだよ?」
「好きとか大切だとか全部含めた“愛”……それ以外のなんでもないだろ」
「……おまえら、よく平気な顔して好きだの愛だの語れんな」
どうしてそうなるんだよ?
恋とか愛とか、そんなもんわかんねぇよ。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
