結雨は、父親が入院中に余命を宣告されていたことも、 本当の病名も、 母親から聞かされて知ったのは、父親の葬儀が終わってからだった。 でも、おじちゃんが死ぬ前から俺がすべてを知っていたことは、 結雨はいまだに知らずにいる。 あれから時間は流れたけど、結雨には言えなかった。 父親が死ぬとわかっていたら、ちゃんと伝えたいことを言えたのにって。 俺の背中で泣き続けた結雨を、知っているから。 結雨に申し訳なくて、言えなかったんだ。