恋する僕らのひみつ。




俺が結雨を好きだとか、そんなわけねぇだろ。



こいつらがそう思いこむほど、俺の彼氏のフリがうますぎたのか。



「俺は女なんて……」



言いかけた途中で、快が大きな声で遮った。



「はい出た~。女なんて嫌い?じゃあさ、奈乃ことも嫌いなわけ?」



「奈乃?奈乃は琥都の彼女だろ?いいやつだと思う」



「じゃあ結雨は?」



快はジッと俺の目を見て、俺の答えを待った。



「結雨は……幼なじみ」



「結雨は女として見てないってことか?」



琥都の言葉に、俺は肯定も否定もできずに黙り込む。



そんな俺の様子を見て、琥都はあきれたような表情を見せた。



「……ったく。ホントは結雨のこと、誰よりも大切に想ってるくせに」



「想ってるくせに~」



琥都の言葉に続いて、快はニヤニヤしながら俺の肩をグーで軽く殴った。



「……約束したから、昔」



俺は目を伏せてつぶやく。



「あの約束を守ることくらいしか、俺にできることはなかったから」