結雨は、二階堂のことをまだ好きなんだと思ってた。
「まぁ、結雨が決めたことなら俺は別にいいけど」
そう言いながら俺は、ずっと胸の奥につかえていたものが取れた気がして、スッとした気分だった。
「そんでさぁ、結雨のことはどーするわけ~?」
快がニヤニヤしながら俺を見る。
「どうって、何がだよ?」
「今度こそ本物の校内1カップル誕生っすか?」
「あ?俺らただの幼なじみだし」
面白がってる快に俺が冷たく答えると、隣を走っている琥都が口を開いた。
「湊は本気で結雨が好きなんだと、俺は思ってたけど」
「はぁ?何言い出すんだよ」
「とぼけんなって。湊が前から二階堂のことが嫌いだったのは、結雨のことが好きだったからだろ?」
「ちげぇーよ。俺はただ、二階堂の裏の顔を知ってたからで……」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
