……いつのまに眠っていたんだろう。
おかゆ食って、腹も膨れて……そのあと寝ちゃったのか。
寝がえりを打つと、結雨が俺の隣で眠っていた。
「なに一緒に寝てんだよ……」
俺は結雨の寝顔を見つめる。
長いまつげ、小さな鼻、赤みを帯びた唇。
おまえの寝顔なんて、数え切れねぇほど見てるけど。
なんつーか、ホント……。
「ホント可愛くねーよな」
ボソッとつぶやいて微笑む俺は、結雨を起こさないようにそっと頭を撫でる。
「二階堂とヨリ戻せて、よかったな」
これでよかったんだよな?
本当はあんなやつよりも、結雨ならもっと他にいい男がいるだろって思ってる。
それでも、結雨が二階堂を好きなら。
傷つけられても、どうしても二階堂じゃなきゃダメだっていうなら。
それは仕方がねぇことだもんな。
「ん……っ」
結雨の声が聞こえて、俺は撫でていた結雨の頭からパッと手を離した。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
