恋する僕らのひみつ。



結雨の細い指が、俺の首元や体に触れて、くすぐったい。



あ~もう。我慢できねぇ。



「……おい、病人を襲うな」



目を開けた俺は、結雨の手をぎゅっとつかんだ。



「あ、起こしちゃった?」



「なに脱がしてんだよ?へんたーい」



「ち、ちがっ……!熱下げるのに、わきの下とかリンパの集まるとこ冷やしたほうが効果あるって聞いたから」



結雨のもう片方の手には、タオルに包まった保冷剤らしきものがあった。



「くすぐってたじゃねーか」



「病人にそんなイタズラするわけないでしょ?」



「日頃の恨みでもあんのかなと思って」



「まぁ、ナイとは言えないけどね」



「貸せ。自分でやる」



俺は結雨の手から、タオルを取り上げた。