恋する僕らのひみつ。



ドアが開いたままの湊がいる部屋。



「湊?」



「……ん?」



湊は床に座り、ケータイをいじっていた。



あたしは湊と向かい合って座る。



『湊はいつから聞いてたの?うちで暮らすこと』



『んー、2週間くらい前?』



『えっ!?そんな前から知ってたの?なんで教えてくんなかったのよっ』



『あー、おばさんから聞いてるかと思って』



聞いたの今日なんですけど……。



『湊は平気なの?』



『なにが?』



『うちで一緒に暮らすことよ』



『だって俺、料理とかなんもできねぇもん。世話になったほうがラク』



うそでしょ……?全然気にしてないじゃん。



むしろ自分の損得しか考えてないじゃん。



あたしは大きなため息をついて、肩を落とした。