――翌日の朝。
学校に行く準備を整えて制服に着替えたあたしは、部屋を出てキッチンに向かった。
冷蔵庫の中のオレンジジュースを取り出して飲みながら、テレビから流れてくるニュースをなんとなく聞いている。
お母さんは、すでに仕事に出掛けていた。
湊は寝坊しているのか、起きてくる気配がない。
「湊ー?そろそろ起きなよー?」
あたしは、キッチンから大きな声で叫んだ。
本当に朝弱いんだから。
このまえまで毎朝早く起きて学校へ行ってたのは、一体何だったんだろ。
湊に聞いても、いまだに何も教えてくれないし。
ヒミツにされたら余計気になるっていうのにさ。
あたしは湊が寝ている部屋に向かう。
――コンコン。
部屋のドアを叩くけど、中からの返事はない。
「湊、まだ寝てるのー?入るよー?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
