恋する僕らのひみつ。



傘もささずに激しい雨の中、向こうから湊が走ってくる。



「湊……どぉして……」



呟いた小さな声は、雨音にかき消された。



湊が走ってくるのを見て、いっそう涙があふれてくる。



「ハァ、ハァ……やっと見つけた」



息を切らして走ってきた湊は、あたしの前に立つ。



「帰り遅ぇから……探したじゃん」



「……ごめん」



探しに来てくれるなんて思わなかった。



「ケータイも出ねぇし、心配すんだろ」



「充電……切れちゃって……」



声が震えてうまくしゃべれない。



「おまえ……泣いてんの?」



「……泣いてないよ」



あたしは顔を背ける。



「アイツ……どうだった?」



「湊の言ってたとおり、具合悪いのはウソだった」



「……やっぱりな」



「ねぇ、湊」



あたし、もう終わりにするね。