恋する僕らのひみつ。



「えっ……?先輩……ちょっと……」



あたしは離れようとするけど、先輩は強く抱きしめてあたしの体を離してくれない。



「ごめん」



耳元で囁かれた、先輩の優しく低い声。



「ごめん、結雨……」



「具合悪いってウソだったんですか?」



「そうでも言わないと、結雨は来てくれないと思って」



先輩と別れてから、何度も電話があった。



そのたびに、胸が痛んだ。



でも復讐すると決めたのに、その気持ちが揺らいでしまいそうで。



先輩からの電話には、ずっと出なかった。



「結雨ともう一度ちゃんと話したい」



「あたしはもう、先輩と話すことなんて……」



「やり直したい」



先輩はあたしを抱き締めたまま、静かにつぶやいた。



「結雨ともう一度、やり直したい」