恋する僕らのひみつ。





――――――……



さっきの湊……いつもの湊じゃなかった。



“行くなら行け”



あんな瞳で見つめられるとは思わなくて。



胸の奥が苦しかった。



湊は、あたしがまた傷つくと思って、心配してくれてるんだよね?



だけどね、湊……。



あたし……あたしは……。






家を出てから15分ほど歩いたあたしは、二階堂先輩の家の前にやってきた。



白を基調とした、モダンなデザインの新しい2階建ての一軒家。



家の前でケータイから先輩に電話をかけると、



カギは開いてるから勝手に入っていいと言われ、電話は切れた。



「おじゃまします……」



そう呟いたあたしは玄関から中に入った。



家の中はしんと静まり返っている。



先輩が言っていたとおり、家族の人は本当に留守みたい。



あたしは、先輩の部屋がある2階へと階段を上がっていく。