「湊……」
「なに心配してんだよ。おまえ、アイツに復讐すんだろ?」
「それとこれとは別でしょ?具合悪いんだよ?ほっとけるわけないっ」
真剣な表情で俺を見つめる結雨。
「……勝手にしろっ」
俺は結雨から視線を逸らし、掴んでいた腕を離した。
「湊?どうしたの?なんかヘンだよ」
ヘン?どこがだよ。
ヘンなのは、おまえのほうだろ。
「アイツの家なんか行って、何かされても俺は知らねぇかんな」
「何かされてもって……。先輩の様子少し見てくるだけだよ。すぐ帰ってくるってば」
「おまえを呼び出すためのウソだったら?」
「湊……いくら先輩のこと嫌いだからって、それはひどくない?そんなウソつくわけないじゃん」
おまえは、どーする?
二階堂が本気で好きだって言ってきたら。
いつまで強がっていられる?
アイツのこと、いまでも好きなくせに。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
