「どーゆーことだよ?」
「あの子がいなきゃ、うまくいってたのに」
「は?」
「理央が初めて付き合った相手は、私だったの!」
来瞳先輩が、二階堂の元カノだって噂は前から聞いていた。
「それで?あんた、二階堂にフラれたのか?」
「……理央と付き合ってた当時、私は2コ上の先輩が好きだった」
「は?二階堂と付き合いながら、他のヤツが好きって……二股かけてたのかよ?」
どいつもこいつも。最低なヤツばっか。
「その当時は、理央のこと別に好きじゃなかった」
「好きじゃねぇなら何で二階堂と付き合ってたんだよ?」
「……寂しかったからかな」
あきれて何も言えねぇーわ。
寂しいから付き合うって、なんだよ?マジで理解できねぇ。
「でもその当時、好きだった先輩とはうまくいかなくて。遊ばれてるってわかってても嫌いになれなくて……連絡が来れば会いに行った。理央にバレないように」
「んで、結局は二階堂にバレたと」
「一途に想ってくれた理央を傷つけちゃった」
あの二階堂でも、来瞳先輩には一途だったのか。
「私と別れたあと、次から次へといろんな女の子と付き合うようになった」
二階堂があんなふうになったのは、初恋の相手に裏切られたせいだったわけか。
だからって同情する気持ちなんて、これっぽっちもねぇけど。
「でも他の子と付き合っても、理央はずっと私を好きでいてくれた」
「それで別れてからも関係続けてたのかよ?自分の寂しさうめるために、二階堂の気持ち利用して……」
「理央はずっと私のモノだったのに……なのに、あの子と別れてから……」
「結雨と別れてから?なんだよ?」
「理央は……あの子のこと本気になり始めてる……」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
