恋する僕らのひみつ。





必死に探し回っていると、廊下の向こうの女子トイレに逃げ込む来瞳先輩の姿を見つけた。



俺はあとを追い、女子トイレの中に入っていく。



1カ所だけドアが閉まっていた。



――ドンドンっ!



俺は拳でドアを強く叩き続ける。



「ここにいんだろ?出てこいよ!」



「…………」



返事はない。



「おいっ!逃げてもムダだってわかってんだろっ」



「…………」



「あんたが出てこねぇんなら、こっちから行く」



「ここ女子トイレだってわかってるの?最低」



「なんとでも言えよ。あんたが結雨にしたことに比べたらマシだろーが」



――ガチャ……。



中からドアを開けた来瞳先輩は、俺を見つめてため息をついた。



「来いっ」



俺は先輩の手首を掴み、トイレの外へと連れ出す。



廊下に出ると、ドアが開けっぱなしの生徒会室が目に入った。



俺は先輩を連れて、誰もいない生徒会室に入っていった。