恋する僕らのひみつ。



「何してんだ?」



俺の言葉に肩をビクッとさせた生徒は、手に持っていた物を床に落とした。



――カチャン。



床に落ちたのは、ハサミだった。



俺は、背を向けたままの生徒の左肩をつかみ、俺のほうに体をむけさせる。



ハサミを持っていた手じゃない、もう片方の手にはハサミで切り刻まれた上履き。



それは、結雨の上履きだった。



……やっぱり、思ったとおりだった。



快の証言……あの日、見たかもしれないという人物。



保健室の名前の記録も。



「……先輩だったんすね。いままでのも全部、先輩が……」



怒りで震える俺の声。










――犯人は、来瞳深珠だった。