恋する僕らのひみつ。





でも姿を見たのは一瞬で、見間違えたのかもしれない……犯人だとハッキリ言える自信はナイと、快は言った。



音楽の授業から戻ったときには、教室の前で二階堂の姿を見つけた。



二階堂の話では、二階堂が俺らの教室にやってきた時にはすでにラクガキがされていて、うちのクラスのやつらが騒いでいたと。



すべてが本当の話だとすると、



ラクガキは、琥都が教室を出たあと、授業が終わる前に書かれたことになる。



快の証言。犯人がその人物であれば、その人物も授業を抜け出していたことになる。



そこで俺は、保健室にある名前の記録を見た。



その人物は、ちょうどその時間帯に保健室に来ていることがわかった。



その人物が保健室に行く前、または保健室に行ったあと、ラクガキをした可能性もあるのではないかと俺は疑い始める。



でも、その人物が犯人だとすると、“あのノート”との関連が結びつかない――。



「……っ」



ため息をついた瞬間、後ろからポンと肩に手を置かれた。



「湊くん、何してるの?」



振り返ると、そこに立っていたのは奈乃だった。