……なんだろう。
誰かに頭を撫でられてるみたいな感触……。
ぼんやりと目を開けると、ベッドの上には湊がいた。
『そ、湊っ!?なんでベッドの上に?』
『おまえの寝顔見てた』
なぜに寝顔を……?
『……おまえのこと守ってやれなくて、ごめんな』
『湊……』
そっか……マンガは口実で、あたしのこと心配して部屋に来てくれたんだね。
『犯人は絶対に……俺が探し出すから』
うん……ありがと。
『こいよ』
心臓がぎゅってなった。
湊の低い声。
『もっと、こっちこいよ……抱いてやるから』
『だ、だ、抱いてやるとはっ!?』
あたしの顔が、熱を帯びて熱くなるのを感じた。
『なに言ってんのよっ!ふざけんのもいいかげんに……』
『ふざけてねーけど』
え?本気?
『我慢にも限界があんだよ』
我慢?限界?WHY?
『ちょっ……』
あたしの上に跨った湊は、あたしの服のボタンに手をかける。
ぬ、脱がす気っ!?
あたしに顔を近づける湊は、キスする寸前で止めた。
『おまえの初めては俺がもらう』
囁いた湊の声に、あたしは身動きできなくなる。
ちょっと待って。
初めてもなにも……
あたし、ファーストキスもまだ……


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
