湊の部活が終わる時間帯になり、
あたしたち4人は昇降口の階段に座って、湊がやって来るのを待つ。
バスケ部の人たちが、ちらほらと体育館から出てきた。
湊があたしたちに気づいて、こっちに向かって足早に歩いてくる。
「おまえら、どーした?」
「湊のこと待ってたんだよっ」
あたしは階段を下りて、湊の前に立った。
「なんでおまえジャージなの?つか、4人でボーリング行くんじゃなかったのかよ?」
「あ~湊ってば、自分だけハブられて根に持ってるんでしょー?」
あたしはニヤニヤしながら、湊のお腹を人差し指でツンツンする。
「は?ちげーし」
「てか、あたし大変だったんだから。いきなり上から水かけられて……」
「は?水?」
「うん。校舎の窓から」
「なにボーッとしてんだよ。アホか」
「ちがうよぉ。呼び出されて、わざと水かけられたのっ」
「は?誰に?」
「わかんない」
そのとき、二階堂先輩がそばを通りかかった。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
