恋する僕らのひみつ。



「わざわざ見に行ってくれたの?」



そうあたしが言うと、快は胸の前で腕を組み、口を尖らせる。



「犯人は逃げただろうけど、何か証拠でも残ってないかな~と思ってさ。でも何もなかった」



「ちょ、名探偵~」



あたしが冗談交じりに言うと、快はフッと笑みをこぼす。



「ふざけてる場合かよ」



「だって……いつもふざけてる快が真剣な顔してるから」



「ったく~。結雨のこと心配してんだぞ?」



「うん」



わかってる。



みんながいてくれて、心強いよ。



「このこと、くぼっちに言わなくていいのか?前のラクガキのことも言ってないだろ。俺いまから職員室に行ってこよっか」



そう言って快は、机の上からぴょんと飛び下りた。



「ううん、言わないで……。くぼっちが知ったら、お母さんにも連絡されちゃうし。お母さんには心配かけたくない……」



「結雨ちゃん……」



奈乃が、あたしの肩を優しく撫でた。