恋する僕らのひみつ。




奈乃は自分のカバンからタオルを取り出して、あたしの濡れた顔や髪を拭いてくれていた。



「……手紙通りに裏庭で待ってたんだけど……誰も来なくって……」



あたしは胸のあたりをぎゅっと掴んで、話を続ける。



「そしたら、いきなり上から水が……降ってきて……」



奈乃は、あたしの顔をいまにも泣きそうな瞳で見つめる。



「結雨ちゃんが……どぉしてこんな目に遭うの?」



奈乃のタオルを持つ手が微かに震えている。



「誰の仕業だ?」



怒りに満ち溢れた琥都の声。



「わかんない……」



そうあたしが答えると、琥都は背を向けて立ち、空を仰ぐ。



「くっそ、誰がこんなこと……」



琥都は空に向かってつぶやいた。



地面にしゃがみ込んでいた快は、あたしの顔を見つめる。



「きっと、前にラクガキしたやつと同じ犯人だな」