恋する僕らのひみつ。



「……つめ……た……」



濡れた手で目元を拭い、すぐに上を見上げた。



校舎の2階の空いた窓から、ブリキのバケツが引っ込むのが見えた。



誰かがあたしに、わざと水をかけたんだ。



犯人の姿までは見えなかった。



いったい、誰の仕業……?

誰がこんなこと……。



この手紙は、あたしを呼び出すための罠だったの?



もしかして、ラクガキした人と同じ犯人……?



なんで……。

なんであたしが……こんな目に遭わなきゃなんないの……?



あたし何かした?



髪や顔、服から水滴がポタポタと地面に落ちていく。



「どぉしてこんな……」



泣きそう……。もぉやだ……。



涙がこみ上げてきて



息をするのさえも苦しくて



動くこともできずに、水滴が落ちていく地面を見つめていた。