恋する僕らのひみつ。




だけど、しばらくそこで待っていても人が来る気配はなく、



手紙は、ただのイタズラだったのではないかと思い始めていた。



もう少し待ってみて誰も来なかったら、もう帰ろうと思った。



このあと一緒にボーリングに行く奈乃たちのことを、いつまでも待たせているのも気がかりだった。



それにしても、さっきの琥都の表情。



なんだったんだろう。



奈乃の言葉で、一瞬だけ……琥都の表情から明るさが消えた気がした。



そのことに奈乃も快も気づいてなかったようだけど、あたしは見逃さなかった。



普段から湊も快も子供っぽすぎて、男子3人の中では琥都がいちばん大人っぽく見えるけど。



琥都って、ときどき何考えてるのかわかんないときがあるっていうか。



まぁ、奈乃とはラブラブだし、



べつに気にするほどでもないか……。



「ふぅ」



校舎の壁にもたれて立っているあたしは、ため息をついて自分の足元を見つめる。



つま先で、サラサラした地面の土を撫でた。



手紙は、本当にただのイタズラだったのかも……。



そのときだった。



――バッシャーーーン!



いきなり上から大量の水が降ってきて、あたしは全身ずぶ濡れになった。