奈乃がその手紙を広げて読むと、琥都と快も横から手紙をのぞきこむ。
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一色結雨さんへ
話があるので、今日の放課後
学校の裏庭に来てください。
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「誰から?」
奈乃の問いに、あたしはわからないと首を横に振る。
「体育のあと、この手紙が机の中に入ってて」
「それ、もしかして告白じゃねーのー?ヘイヘイヘーイ」
ニヤニヤする快は、ヒジであたしの腕をつついてくる。
すると、琥都が快の顔を見て話す。
「告白?そいつ、結雨が湊と付き合ってること知らないのか?」
琥都の言葉に、奈乃は手紙を見つめながら言った。
「好きな人に彼氏彼女がいても、あきらめられない人もいると思うよ」
……気のせいかもしれないけど。
奈乃の言葉に、ほんの一瞬。
琥都の表情が曇った気がした。
「とにかく行ってくるよ。みんなは下で待ってて?あとでねっ」
そう言ってあたしは、3人に手を振って教室を出て行った。
謎の手紙。
誰から?
話ってなんだろう。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
