――キーンコーン、カーンコーン。
下校時刻のチャイムが鳴り、教室や廊下は一気に騒がしくなる。
「湊、部活がんばってね」
「おー」
湊はいつも通り、部活へと向かった。
今日の放課後は、奈乃、琥都、快、あたしの4人でボーリングをしに行くことになっている。
「結雨、行こーぜっ」
そう言ってカバンを持った快と、手をつないでいる琥都と奈乃が、あたしの席へとやってきた。
「あたし、ちょっとだけ用があるから、下で待っててくれない?」
「用って?」
奈乃は首を傾げた。
「実はさ、これ……」
あたしは手に持っていた白い手紙を、奈乃に渡した。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
