コンビニで買い物をして店内を出た瞬間、ペットボトルのジュースを一口飲んだ湊は、あたしの顔を見てつぶやく。
「おい、おっさん」
「おっさんて呼ばないでよっ。いいじゃん別に。おつまみ買ったって」
「そのつまみチョイスがマジでおっさん」
「うるさいなー。可愛らしい女の子に向かっておっさんて言うのやめてもらえます?」
「は?可愛い女?どこ?見えねぇ、全然見えねぇ」
ニコッと笑ったあたしは、湊の脇腹を思いっ切りパンチした。
「イッ……」
完全に気のせいだったわ。
このあたしが、湊なんかにドキドキするわけないじゃん。
そんなの絶対にない。
絶対に……ないよね……?


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
