ふたり一緒に家を出て、通学路を並んで歩いていく。
晴れ渡った青空、太陽が眩しい。
気温も日に日に高くなり、少し動くと汗ばむようになって、だんだんと夏に向かっているのを感じさせた。
「ノド渇いた。コンビニ寄ってこーぜ」
さっきのは、なんだったんだろう。
気のせいだよね……?
湊にドキドキするなんて、そんなわけないじゃん。
そうだよ。なんであたしが?
「なにさっきから俺の顔見てんだよ?」
「……ムカつく顔してるなーと思って。あ、コンビニ見えてきたっ」
「ムカつく顔だと?」
「ふふっ。べーっ」
あたしは舌を出して、イタズラっぽく笑う。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
