恋する僕らのひみつ。



「え?琥都?」



俺が聞き返すと、ふたりはもう一度大きくうなずいた。



「琥都と一緒におまえらが教室出たのが最後か?」



「ううん。うちら先に教室出たから、琥都くんが最後だったと思うけど?」



音楽の授業の前、教室を最後に出たのは琥都だった。



でも、琥都が犯人なわけねぇよな……。



「湊くん、なんでそんなこと聞くの?」



「いや別に。さんきゅ」



俺が歩き出すと、ちょうど教室から出てきたクラスメートの男子に肩がぶつかった。



「あ、わりぃ!湊」



肩がぶつかったのに、相手はなぜか手で腹をさすっている。



「どした?」



「腹痛くてさぁ」



「うんこか?」



「声でけぇよ!じゃーな」



そいつは足早にトイレの方へ向かった。



……そういえば、思い出した。



音楽の授業中、トイレに行くって言って音楽室から抜け出したよな。



快のやつ。



トイレのわりには、ずいぶん時間経ってから戻ってきたけど。



あいつ、本当にトイレだったのかな。



仮にウソついて、トイレじゃなかったとしても。



まぁ……快が犯人なんてことはありえねぇよな。