「結雨、頭の上……」 「え?なに!?」 「虫」 「ギャーっ!」 「……すぐ引っかかるアホ」 「コラ、湊……待ちなさいよぉっ!」 結雨が右手を振り上げた瞬間、俺は逃げ出す。 屋上で走り回る俺たちの笑い声。 「追いかけてくんな、バカ」 「じゃあ、止まんなさいよっ」 「やだ」 「待ちなさいっ!」 「べー」 「こぉんの、クソガキっ!」 「おまえもな」