「……アホか」
「ふふっ。照れちゃってぇ」
結雨はニヤニヤしながら人差し指でツンツンと俺の頬をつつく。
「やめろよ、バカ」
「やっぱ持つべきは、彼氏より幼なじみだわ」
「いまさら俺のありがたみがわかったのか?」
「まぁねー」
「おまえ、ふざけんなよ」
何のためらいもなく言える、幼なじみ同士の“好き”は
昔も、いまも。
変わることはない。
俺たちの関係は、
これからも……
きっと……。
ただ俺は、いつだって
結雨の味方でいようと思う。
たとえ周りの全員が“右”を正解だと答えて、結雨だけが“左”を正解だと答えても
その答えが正しいとか間違ってるとか、そんなのは関係なく。
俺は、どんなときも結雨の味方になると思う。
結雨を絶対に
ひとりにはさせない。
それが、
俺の守るべき“約束”でもあるから。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
