「ちょ、ちょっと……湊ってば!」
「なんだよ?」
俺は結雨の手を掴んだまま、廊下を足早に歩いていく。
「どこに連れてくつもり?あたしも一緒に消さないと……」
「あいつらが消してくれる」
「で、でも……」
結雨は俺に引っ張られながら、不安げな瞳で俺を見る。
「ねぇ、どこに行くの?」
「いいから……おまえは黙ってついてこい」
あんなもん……これ以上
結雨に見て欲しくない。
“死ね”“消えろ”
あんな言葉……。
全部消し終わるまで、おまえを教室には行かせねぇから。
くっそ。
ふざけんな。
一体、誰の仕業だよ!


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
