春休み初日。
ベランダから取り込んだ洗濯物をすべてたたみ終えると、お母さんが仕事から帰ってきた。
『結雨、ただいまー』
両手にスーパーで買い物してきた袋を持ち、お母さんは慌ただしくキッチンに向かう。
『おかえりー』
あたしは二階堂先輩にメールの返事を打ちながら呟く。
『お母さん、そんなに急いで夕飯の準備しなくてもいいよ?』
さっきお菓子食べたから、あんまりお腹へってないし。
『湊くん、部活そろそろ終わる頃よね?』
『え?今日って湊、うちに夕飯食べにくるの?』
『あ、結雨に話すの忘れてたけど、今日から湊くんうちで暮らすことになったから』


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
