恋する僕らのひみつ。



春休み初日。



ベランダから取り込んだ洗濯物をすべてたたみ終えると、お母さんが仕事から帰ってきた。



『結雨、ただいまー』



両手にスーパーで買い物してきた袋を持ち、お母さんは慌ただしくキッチンに向かう。



『おかえりー』



あたしは二階堂先輩にメールの返事を打ちながら呟く。



『お母さん、そんなに急いで夕飯の準備しなくてもいいよ?』



さっきお菓子食べたから、あんまりお腹へってないし。



『湊くん、部活そろそろ終わる頃よね?』



『え?今日って湊、うちに夕飯食べにくるの?』



『あ、結雨に話すの忘れてたけど、今日から湊くんうちで暮らすことになったから』