恋する僕らのひみつ。



「早く立てよ。行くぞ」



そう言って快の背中をバシッと叩いた俺は、ひとり先に歩き出す。



俺らの教室が見えてきたとき、廊下の向こうには見覚えのある後ろ姿。



……アイツだ。



歩いていく二階堂の後ろ姿が見えた。



俺が後ろを振り向くと、結雨は快たちとふざけ合っていて、二階堂の姿には気づいていない。



もう一度前方を見ると、二階堂は階段を上がっていき、アイツの姿は見えなくなった。



二階堂のやつ……。



また結雨にちょっかいでも出しに来たのか?



フンッ……音楽の授業で、結雨が教室にいなくて残念だったな。



そのとき、



先に教室に戻っていたクラスのやつが、俺たちのほうに慌てた様子で駆けてくる。