――数日後。
午後の音楽の授業が終わり、音楽室にいたクラスメートたちはバラバラに教室へと戻っていく。
俺は、琥都と快に挟まれて並んで歩き、
俺らの後ろには、しゃべりながら歩く結雨と奈乃。
歩きながら俺が大きなあくびをすると、快がニヤッとした顔で俺を見る。
「ふぁぁぁ……んっ!?」
あくびで大きな口を開けている最中、
横にいた快が手に持っていた何かを、いきなり俺の口の中に入れやがった。
「……うーわっ!ケホッ、ケホッ……ふざけんな、快っ」
快にいきなり放りこまれたのは、口の中に入れるとパチパチするキャンディーの粉だった。
快のイタズラは、突然やってくる。
「これから湊は部活だろ~?目ぇ覚めるかなぁと思って~」
イタズラが成功してうれしそうな快のケツに、俺は思いっきり蹴りを入れた。
「うあぁっ!!……イテテ、何倍返しすんだよぉ!?」
快はケツを手で押さえながら、その場にしゃがみ込んだ。
「フンッ。ざまぁ」
俺がニヤリと勝ち誇った顔で快を見ると、琥都が「まぁまぁまぁ」と言って俺らの間に入る。
結雨と奈乃は、そんな俺らを見て笑っていた。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
