恋する僕らのひみつ。



「ねぇ、湊」



ベランダの手すりにもたれかかる結雨は、俺の顔を見る。



「快の好きな人って……知ってる?」



「知らねーけど」



「そっかぁ。湊も知らないのかぁ」



結雨は口を尖らせて、俺から視線をそらした。



「そんな話アイツと普段しねぇもん。急になんだよ?」



「好きな人はいるって言ってたけど、相手が誰かは教えてくれないから」



「言うのが恥ずかしいんじゃねーの?」



「なんとなくだけど……快の好きな人って、奈乃なんじゃないかって思って……」



そう呟くように言った結雨は、みたらし団子の串を手に持ったまま、遠くを見つめる。



「……奈乃は、琥都の彼女だろーが」



「うん、そぉだけど……。だから快がもし奈乃のことを好きだったら、つらいよね……」



快が……奈乃を好き……?



それはねぇだろ。



1年のときから3人は仲がよかったらしいけど。



「快と琥都は、中学の時から一緒みたいだし。もし親友の彼女を好きになったら……」



「なぁ、それ全部おまえの勝手な想像だろ?」



「でもなんとなく、そんな気がしない?」