恋する僕らのひみつ。


バスケ部に入部した頃から、二階堂の噂は聞いていた。



女好きで、何人も女がいるとか。



元カノたちと別れたあとも関係を続けているとか。



悪い噂しか聞かなかった。



だけど、二階堂の噂なんて俺にはどーでもよかった。



でも、二階堂が結雨を狙うっていうなら、話はべつだ。



それでも結雨があんなやつを好きになるわけないと、俺は思っていたから。



でもいつのまにか、俺の知らないところでふたりは距離を縮めていて。



“湊っ!あたし彼氏できたよっ”



1年のバレンタインデーの次の日、結雨は俺に笑顔で報告してきた。



“二階堂先輩と付き合うことになったのっ”



うれしそうにしてる結雨に、二階堂の言葉や噂話なんて言えなかった。



それにもし俺からそんな話を聞かされても、結雨は簡単に信じない。



俺が二階堂のことを悪く言うたびに、怒って聞く耳を持とうとしなかった。



人のいいところばかり見ようとする。



結雨は、そういうヤツだから。