恋する僕らのひみつ。





“マジでちょーかわいくね?1年の一色結雨”

“文化祭のランキングで断トツ1位だったもんな~”



話題は、俺の幼なじみの結雨のことだった。



別に特別なことじゃなかった。



結雨が男どもに人気があることなんて、中学の頃から聞き慣れていたから。



そのたびに俺は、いつも心の中で呟いていた。



みんな見た目に騙されてるだけだと。



結雨の中身は、女子力ゼロのただのおっさんだと。



でも、それを直接男どもに言ったところで、みんな口をそろえて言う。



あんだけ顔が可愛ければ、なんでも許せるって。



可愛けりゃ何でもアリとか、俺には全く理解できねぇけど、



とにかく結雨は昔から男にモテていた。



あの日、バスケ部の先輩たちの話は結雨のことで盛り上がっていた。



“彼氏いないらしいぜ?”

“あんなカワイイ彼女いたら、自慢だよな”

“俺、告ろっかな~”

“ムリムリ。おまえ、そっこー振られる”



先輩たちの笑い声が周りに響き渡る。



そのとき、口を開いたのは二階堂……アイツだった。



“あの子は、俺が落とすよ”