「朝霧さぁ、自信ないんだろ?」
「あ?」
「結雨が俺のところに戻りそうで怖い?」
その余裕たっぷりな表情が、ホントにムカつくんだよ。
「まぁ……結雨は、俺のこと別に嫌いになったわけじゃないみたいだし」
コイツ……結雨の態度みて、自分にまだ気持ちがあるって確信したのか?
ブレスレットなんかもらうからだろーが、あのアホ。
「遊びだったくせに、俺に結雨を奪われて惜しくなったのかよ?」
「アハハッ」
いや、笑うとこじゃねぇーから。
何がおかしいんだよ?腹立つマジで。
「結雨のこと傷つけやがって……大切にしなかったくせに」
「大切にしてたよ?俺なりに」
コイツ……っ!
「ふざけんな。いらねぇんだろ?だから俺がもらったんだよ」
床に座ったまま二階堂の胸ぐらを掴んだ。
睨みつける俺を、あざ笑うかのような二階堂の憎たらしい目。
そのとき、頭の上から女の声が聞こえた。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
