先輩はフッと笑いをこぼした。
「俺のこと責めといて、やってること一緒じゃんか」
「せ、先輩と一緒にしないでくださいっ」
「もういいよ?そんなふうに純情ぶったりしないで」
こんな人だったの……?
いままで見抜けなかったなんて、ホントあたしってバカ。
「先輩の話って、これですか?」
「ん?」
「先輩は、別れたら追わないんですよね?湊と付き合ってること、そんなに気になりますか?」
先輩は無言でニコッと微笑むと、ズボンのポケットに手を突っ込んで何かを取り出した。
あたしの左手を取ると、いま取り出した物をあたしの手首につける。
それは、小さな細いリボンがついているゴールドのブレスレット。
「俺の話は、これだよ」
「な、なんですか?これ……」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
