恋する僕らのひみつ。



「幼なじみっていうわりには、仲良すぎるもんな。前から思ってたんだ」



先輩は壁に左手をついたまま、右手であたしの頬を撫でる。



「ホントは俺のことなんて、好きじゃなかったんでしょ?」



先輩の冷たい笑顔に、背筋がゾッとした。



「俺と付き合ってるときから結雨は朝霧のことが好きだった。違う?」



こんな先輩、初めて見る……。



あたし、本当に先輩のこと……何も知らなかったんだね。



何も見えてなかった。



「ふたりから同じ匂いしてたもんな。ふたりの関係に俺が気づいてないとでも思った?」



「そ、それは……誤解で……」



……そういえば前、湊が言ってた。



あたしと同じ匂いがするって、部活中にいきなり先輩から言われたって……。



「純情ぶってキスできないとか言ってたけどさぁ。ホントは朝霧とやることやってたんでしょ?」



「ち、ちがいます……それは……」