ついに、この時がやってきたんだ。
復讐の始まり……。
「……はい、湊と付き合ってます」
「噂で聞いたよ」
「そ、そうですか」
ここで視線をそらしたら負け。絶対にそらしちゃダメ。
「もしかしてさぁ……俺に対しての、あてつけのつもり?」
「……先輩とはもう終わりましたから。関係ありません」
「結雨が別れてすぐに他の男と付き合うなんて意外だったよ」
がんばれ……あたし。
「先輩のことで、湊には前からいろいろと相談してたんです」
「ふーん。それで?」
先輩は余裕な表情を浮かべて、あたしを見つめる。
うまく嘘つかなきゃ。失敗したら、そこで全部終わっちゃう。
「それで……先輩に浮気されたあたしを、湊が優しく慰めてくれて……」
「そっか。傷ついてる結雨に朝霧が付け込んで、ふたりは付き合い始めたわけだ?」
「そんな言い方っ……やめてください」
「違うの?じゃあ、結雨も前から朝霧のこと好きだったとか?」
「え……?」
「フッ……そうなんだろ?やっぱり俺の勘は当たってたわけだ」
勘……?


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
