「おまえ明日は、マッサージ30分だかんな」
「悪魔かっ」
どこが……“優しいから、俺”じゃボケぇ!
マッサージ30分なんて、あたしの指折れちゃうんじゃないの?
「10分以上はムリっ」
「チッ」
「もぉ!舌打ちやめなさいって言ってんでしょーがっ」
「うっせーなぁ」
ベッドの上には、あたしが普段読んでるマンガや雑誌が乱雑に置いてあった。
あたしが寝ている間、あたしを起こさないようにヒザ枕をしたまま動かず、
湊は特に興味のないマンガや雑誌を読みながら、暇をつぶしていたみたい。
「少女マンガ見てたんでしょ?女の子が喜ぶこと、ちょっとは勉強してくれた?」
「するかよ。アホじゃねーの?」
湊はあたしに冷たい瞳を向ける。
「勉強しておいたほうがいいんじゃないの~?湊の今後のためにもさぁ」
「ほっとけ」
湊はベッドから立ち上がって、大きく背筋を伸ばしている。
「湊……」
「あ?」
「今日の放課後のことなんだけど……」
偶然に快から聞いた、湊の不機嫌だった理由。
「あたしのこと、かばってくれたんでしょ?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
