「おい」
起き上がった湊は、あたしの隣に座る。
「ご、ごめん……マッサージの時間まだ残ってるよね……っく……っく……」
あたしが手で目をこすって涙をぬぐっていると、その手を湊がぎゅっと掴む。
え……?
湊は、あたしを見つめて言った。
「我慢すんなっつっただろ?」
湊……。
「泣け。でも泣いてる顔、他のヤツには見せんな」
「……なんで……っ……」
「なんでって……ホント可愛くねーから」
「……ううっ……ひどいっ……」
あたしが湊の胸元を拳で軽く殴ると、湊はイタズラっぽい顔で笑う。
「もぉ……っ」
「俺の前で我慢すんな、バカ」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
