恋する僕らのひみつ。



うつぶせでいる湊の背中に跨ったままのあたしは、両手で湊の服をぎゅっと掴む。



「湊は部活で二階堂先輩と会ったでしょ……?何か言われた?」



「いや何も」



「いつも通り……だった?」



「あぁ」



湊とあたしが付き合い出したことは、すでに校内中に噂が広まってるらしい。



でも、二階堂先輩の耳にはまだ入っていないのかも。



それとも、もうすでに知ってるのかな。



もし知ってるとしたら、二階堂先輩にとっては、



あたしが誰と付き合おうと、もう別にどうでもいいのかもしれない。



“追いかけないよ?俺”



先輩の言葉を思い出すだけで、すぐに涙が溢れてくる。



バカみたい……。



「……ぐすっ……うっ……」



「いきなり泣き出すのな」



「ごめん……」



「おまえ、そんな泣き虫だったっけ?」



「恋すると涙もろくなんのっ」



あたしは湊の背中から降りて、ベッドの端に座る。



涙が止まらなくて俯くあたしは、両手で顔を覆った。