恋する僕らのひみつ。



失恋したばかりのあたしを、こき使うなんて。



約束とはいえ、ホント……超スーパー悪魔だわ。



「はぁ……」



気持ち良さそうな声出しちゃってさ。



「なかなかうまくなってきたな」



「どんだけ偉そうなのよ」



あたしは右手の拳をぎゅっと握った。



うつぶせになっている湊の背中を思い切り殴りたい気分にかられる。



……我慢、我慢。



たった1日で、彼氏のフリやめるって言われたら困るし。



「……大丈夫か?」



「あと5分でしょ?」



「ちげぇーよ。そうじゃなくて……今日アイツと会った?」



胸がズキンと痛む。



あたしはマッサージをする手を止めた。



湊も一応、気にしてくれてたんだ。



「ううん……会わなかった……」