あたしは、うつぶせになっている湊の体の上にまたがり、両手の親指で背中を強く押していく。 「ツボとか、わかんないけど適当でいいでしょ?」 「もうちょっと強く押せ」 「こう?」 「強すぎだ、バカ」 口悪いのはいつものことだけど。 「これくらい?」 「弱すぎ」 あの……10分の間に、あたしの血管ブチ切れないか心配なんですけど。 「これくらい?」 「アホか、もう少し弱め」 ホント、イライラするわ。 がんばれ。 がんばるしかない。 悪魔に仕える召使い。