「雑誌で見たやつ、思い出せるだけ言ったけど……」
「いまのところ全部あてはまってたね」
あたしは、ため息をともに肩をガクッと落とす。
「も、もちろん、全員があてはまるわけじゃないと思うよ?だって雑誌のアンケートだしさっ」
「もっと早く知りたかったな。今後の参考になったよ。ありがと、奈乃」
いま思えば……。
あたしと一緒にいるときに先輩のケータイが鳴っても、一度もあたしの前で出なかった。
浮気相手からの連絡だったから、あたしの前で出なかったのかも。
怪しいと疑えば、いろんなことが怪しかったと思えてくる。
二階堂先輩は、あたしに浮気がバレなかったら、
いまも女子バスケ部の先輩と、ヒミツの関係を続けていたに違いない。
それとも、まだ関係は続いてるのかな……。
「結雨ちゃんの話だと、二階堂先輩と別れたのは浮気が原因だよね?どうして湊くんと付き合うことになったの?」
「え?あぁ……えーと」
たとえ奈乃でも、復讐のことまでは話せない。
浮気されてつらいから復讐したいなんて、重たい女だって知られたくない。
幼なじみに彼氏のフリを頼むなんて、絶対に理解してもらえない。
これだけは、この先も。
あたしと湊のふたりだけのヒミツ。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
