恋する僕らのひみつ。



だけど、いざ高校の前に着くと、なんだか緊張してきた。



「湊……」



「あ?」



「手汗びっしょりかいてごめんね」



「ふっ……」



湊が笑ってる……。



「緊張してんのか?そんなんで復讐なんてできんのかよ?」



「そーだよね。今日からあたしは悪女になるのに」



「悪女って……ホント極端だな、おまえは」



「ふーっ」



あたしは大きく息を吐き出す。



すると、あたしの手を握り締めたまま湊は言った。



「やれるよ、おまえなら」



「湊……」



いつもより、ほんの少しだけ優しく見えた湊の笑顔。



湊の手は大きくて、なんだか頼もしく感じた。



あたしたちは手を繋ぎながら、高校の正門を入っていく。



「おいおいおい!おまえらっ」



後ろから聞こえた声に、あたしたちは立ち止まる。



振り返ると、そこに立っていたのは、クラスメートの快だった。



「やっぱり湊と結雨かよっ」



「あっ、快。おはよぉ」



あたしはニコッと笑顔を見せて、快の顔を見る。